初心者向けゲーミングモニターの選び方!シンプルにわかりやすく解説

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この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

これからゲームを始めようと考えている初心者向けに、ゲーミングモニターの選び方を解説します。

たかがモニターと思うかもしれませんが、予算や設置個所、使用目的などによって着目するポイントが違いますので、初心者にもわかりやすく解説します。

ゲーミングモニターは何で選べばよいの?

一番大事な観点ですが、大きく以下の3点を基準に考えるのがお勧めです。

  1. モニターサイズ
  2. モニターの用途
  3. 値段

モニターの用途によって必要な性能は大きく変わってきますが、細かな性能よりスペースや値段のほうに制約がある人も多いかと思います。

人によって重視するポイントが変わるかと思いますので、自分にとっては何が大事か意識して選ぶようにしてください。

それぞれの基準について解説します。

ゲーミングモニターサイズ

設置スペースを基準に考える場合

適しているモニターサイズを考える場合の目安です。

  • 奥行70cm前後のデスクに設置:24インチ前後
  • モニターまでの距離が100~110cmくらい:27インチ前後
  • モニターまでの距離が120~130cmくらい:32インチ前後

ゲームの用途で考える場合

ゲームの種類によっても適しているサイズが変わります。

  • FPSやMOBAなど画面全体の情報を常に把握して瞬時の判断が求められるゲーム:24インチ前後
  • レーシングゲームやMMORPGなどゲームへの没入感を重視するゲーム:30インチ以上の大型モニター

ゲーミングモニターの用途

ゲーミングモニターのスペックには様々な項目がありますので、用途に合わせて必要なスペックを選択する必要があります。

ゲーミングモニターの主な機能、適している用途について解説します。

リフレッシュレート

モニターが1秒間に何回画面を更新できるか示す数値になり、リフレッシュレートが高いほど映像がなめらかになり、低いと画面がカクついてしまいます。

パラパラ漫画の枚数のイメージです。

枚数が多く微妙に違う画像が多いほうが滑らかに動いているように見えるのと同じです。

リフレッシュレートが低くてカクつくと目が疲れてしまいます。

選択基準の目安は以下のようになります。

  • ニンテンドースイッチやPS4:60Hz
  • PS5やXboxシリーズ、PCゲーム:120Hz以上

特にFPSゲームではリフレッシュレートは最も重要な値になりますので、144Hz以上を選びましょう。

ゲーム機側の性能もチェック

リフレッシュレートを決める上で一点注意点があります。

ゲーミングモニターに限らず、モニターは送られてくる映像を出力する装置なので、送信元のゲーム機やPCのスペックもモニターのスペックと同等以上である必要があるということです。

ゲーム機やPC側のリフレッシュレートに対応するスペックは「フレームレート(fps)」といい、1秒間に何回分の更新映像を出力できるかを示す数値になります。

ゲーミングモニターのリフレッシュレートが144Hzでも、ゲーム機側のフレームレートが60fpsだと60Hzの映像となってしまうので、ゲーム機やPCのフレームレートの性能も確認しておきましょう。

ニンテンドースイッチやPS4は60fps、PS5やXBox seriesなどは120fps、PCはスペック次第になります。

応答速度

モニターに映し出されている色が別の色に変化する時の色の変化の速度のことです。

応答速度が遅いと、前のフレームの映像が残ったように見えて映像がぶれる残像感が出てしまいます。

FPSのようなゲームでは重要なスペックになります。

FPSやアクションゲームでは5ms以下、3ms以下だとベター、こだわるなら1ms以下が目安となります。

ゲーミングモニターではほぼ5ms以下なので、ゲーミングモニターを選んでおけばゲームをする上で問題になることはほとんどありませんが、ゲーミング以外のモニターやテレビは10msを超えるものもあるので注意してください。

解像度

モニターの映像を構成するドットの数で、各ドットがいろいろな色に発光し映像を作り出しているため、ドット数が多いほどより細かい色の変化を表現できる

いわゆる画質に直結する性能のことで、以下の3種類に分類できます。

  • フルHD:1920×1080
  • WQHD:2560×1440
  • 4K:3840×2160

解像度を決める際に注意する必要があるのが、リフレッシュレートとトレードオフになるケースが多いということです。

4Kなどの高解像度だと、ゲーム機やPCの負荷が上がって映像の滑らかさであるフレームレートが落ちることがあります。

そのため、どんなゲームをプレイするかで選びましょう。

  • FPSやMOBAなどの競技性の高いゲーム:フルHDで十分です。逆にWQHDや4Kは負荷が高くなるのでお勧めできません。
  • RPGやレーシングゲームなど映像美を楽しむゲーム:高解像度が求められるため、WQHDや4Kがお勧め。

解像度は4Kが一番良いのですが、4Kは値段が高く、4K+144Hzなど高解像度と高リフレッシュレートを両方備えているような製品は10万を超えてきます。

また、ゲームだけでなく普段の作業用としても使うのであればWQHDあたりが無難です。

入力端子

「ゲーミングPC用のモニターとして使う」など用途が決まっている場合はあまり気にしなくてよいですが、PCだけでなくPS4やニンテンドースイッチでも使うといったように複数のゲーム機でつかう場合には、ゲーム機に対応した端子が十分な個数ついているかを確認しましょう。

家庭用ゲーム機は基本的にはHDMI接続なので、最低限HDMI端子が複数ついていれば困るシーンは少ないとは思います。

モニター(パネル)の種類

モニターにも種類があり、それぞれ特徴が違います。目的に合わせて選ぶようにしましょう。

  • TNパネル
  • VAパネル
  • IPSパネル
  • 有機EL
TNパネル

価格が安くて応答速度が速いですが、色味はいまいちといった特徴があります。

FPSに特化したパネルといった感じなので、FPS用で価格を抑えたい場合に選択肢に入ってきます。

VAパネル

応答速度は遅いですが、安くて深みのある黒を出力でき、湾曲モニターなどに多く使われています。

湾曲モニターが欲しい人や、映画などをよく見る人にお勧めです。

IPSパネル

値段が高いですが色味がきれいで応答速度も十分早いです。

「ゲームだけでなく動画視聴や普段作業など様々な用途での使用を考えている」、「どのモニターにすればよいかわからない」、など迷ったらIPSにしておけば間違いなく、一番お勧めです。

有機EL

応答速度と画質を両立しているパフォーマンスの高いモニターですが、価格が高いというネックがあります。

予算に余裕があれば、性能的には有機ELはお勧めです。

スピーカーの有無

モニターによってスピーカの有無が異なります。

モニターのスピーカーは基本的にはそこまで性能はよくないため、基本的には外付けスピーカーやイヤホンを使うことをお勧めしますが、モニターからの音声出力が欲しい人は確認しておきましょう。

ゲーミング機能

ゲーミングモニターの中には、ゲームで有利に立ち回れるように様々な機能が搭載されていますが、最初は無視しても問題ないです。

ある程度ゲームに慣れてきてゲームに必要なモニターの性能などがわかってきたら、ゲーミング機能についても検討するようにしましょう。

  • 黒挿入機能:フレームとフレームの間に真っ黒のフレームを挟み込むことで映像の残像感を劇的に軽減
  • ブラックイコライザー機能:暗いところでも明るく見えるように色味を調整
  • HDR機能:明暗差のある映像を現実に近い美しい映像に見せる
  • etc・・・・・

値段

モニターの価格はピンキリで、性能のいいものはかなり高額になります。

よくわからない場合は、いきなり高額なものを試すのではなく2-3万程度のモニターをまずは試してみたほうがいいかもしれません。

ただ、価格だけで選んでしまうと必要な性能が備わっていなかったりするので、自分にとって必要な性能を鑑みたうえで予算と相談して選ぶようにしましょう。

お勧めのゲーミングモニター

人によって最適なゲーミングモニターは違うのですが、いくつかのおすすめのゲーミングモニターを紹介します。

コスパを重視

IPSパネルのエントリーモデルで、同価格帯のモニターとしてはかなり画面はきれいです。

リフレッシュレートは75Hzなので、ニンテンドースイッチやPS4では十分な性能ですが、応答速度は遅く残像感があるといった点が欠点になります。

画質重視

画質は最大4Kまで対応しており、高画質で細かな描写もしっかり表現されます。

ただ、リフレッシュレートは最大で60Hz、応答速度も速くなく残像感があり、入力遅延も若干あるため、FPSゲームをするには向いていないモニターになります。

FPSゲーマー向け

TNパネルで240Hzの高速リフレッシュレートにも対応しており、入力遅延もほぼありません。

映像は非常になめらかなうえに、初心者でも応答速度の速さを実感できるレベルのFPS向きのモニターとなります。

ただ、画面は白みが強く、FPSゲーム以外の用途ではあまりおすすめできません。

まとめ

ゲーミングモニターといっても様々な種類がありますが、どのくらいのサイズのモニターをどんな用途いくらくらいで考えているといった点を意識すれば、自分に必要なスペックがわかってきますので、是非参考にしてみてください!