ブログの導入部分の書きだしって、どうやって書けばいいか悩みますよね?
導入は、せっかくサイトを訪れてくれた読者が、記事を読み進めるかどうかを判断する大切な箇所です。
ここで読者の心を掴めなければ、すぐに他のサイトに行ってしまいます。
では、どうすれば簡単に読者の心を掴める導入文が書けるでしょうか?
「持って生まれた才能?」
違います。
「膨大な回数の書く練習?」
そんな時間をかける必要はありません。
もっと短時間で上手に導入文が書けるようになる方法があります。
それは、コピーライティングの手法を用いることです。
DM(ダイレクトメール)などで用いられるでコピーライティングは、人に行動させることを目的とした文章で、読者に商品を購入する、サービスに申し込むといった行動をさせるために使われます。
この手法をブロブの導入に応用して、読者に記事を読んでもらう、という行動を起こさせるのです。
コピーライティングの手法はブログを書く様々な場面で取り入れることができるので、知っておいて損はありません。
この記事を見て下さっているのは、「読まれるブログを書きたい!」と考える向上心のある読者だと思いますので、ただ何となくで書いているブログと差別化し、読まれるブログをめざしましょう。
それでは、さっそく詳細を見てみます。
コピーライティングとは
コピーライティングとは、広告の宣伝のための「文章を書く技術」のことで、「文章で人を行動させる」ことを目的としています。
要するに文章で人を動かす技術です。
文章のみならず、音声、映像としても使われています。
コピーライティングは2つの種類に分かれています。
- セールスコピー:商品やサービスを売るために使われる
- 例:ドミノピザの「30分で届かなければ代金はいりません」
- イメージコピー:注意を引く文章で、広告する商品の良いイメージを伝える
- 例:バファリンの半分はやさしさでできています
今回は、読者に記事を読むという行動をしてもらいたいため、セールスコピーの手法を取り入れていきたいと思います。
ブログの導入に使えるコピーライティングの3つの手法
セールスレターの基本は、読者に興味を持たせること、信頼を得ること、行動させることです。
一番最初の「読者に興味を持たせる」ための内容に関してはこの記事では詳しく触れませんが、例としては次のようなものがあります。
- 共感できる疑問を投げかける
- インパクトのある言葉や文章を載せる
- 強烈な実績を示す
- 宣言する
- 定説や常識を否定する
- 引用文を使う
- 何それ?どうゆうこと?と続きが読みたくなる文章を書く
- ストーリー形式にする
セールスレターに用いられるコピーライティングには様々なものがありますが、その中でも有名な3つの手法を紹介します。
- PASONAの法則
- QUESTの法則
- AIDMAの法則
これらの手法は、セールスレターの「型」とも言われているので、身につけると型に当てはめてもある程度人を惹きつける文章をかけるようになります。
PASONAの法則を使った書き方
PASONAの法則とは
PASONAの法則とは、日本の経営コンサルタント・作家※の神田昌典さんが提唱しているマーケティング理論で、以下の頭文字から来ています。
※Wikipediaの「神田昌典」の頁参照
- Problem = 問題を提示する
- Agitation = 問題点の根拠、理由を示す、または問題をあおる
- Solution = 問題点の解決策を提案する
- Narrow down = 限定性、緊急性、特別感を与える
- Action = 行動させる
PASONAの法則の特徴
読者の悩みや問題を提示し、それを掘り下げていった後に解決策を示すという手法になります。
そのため、悩みや問題を抱えている読者がターゲットとなります。
ダイエットやパソコン・スマホなどの電子機器の操作方法の説明といった、多くの人が悩みを持っているジャンルの情報系の記事に適しています。
- Problem:悩みや問題が何かということを明確化する。
- Agitation :なぜ問題なのかといった根拠、理由を示したりして読者の問題意識をあおる。
- Solution:具体的な問題の解決策を提案する。
- Narrow down:「限定10品」といった品数の希少性や、「本日限り」といった緊急性を与え読者を焦らせたり、「あなただけに」といった特別感を与える。
- Action:セールスレターであれば「購入」、ブログの導入に使う場合であれば「続きを読んでもらう」、といった行動をさせる。
PASONAの法則の応用例
では、実際にブログの導入に応用した場合を見てみましょう。
実は、この記事の導入部分もPASONAの法則を使っています。
1:Problem(問題や悩みの明確化)
ブログの導入の書きだしって、どうやって書けばいいか悩みますよね?
まず、導入の書き出しで「どのようにブログの導入の書き出しを書けばよいか」という共感してもらるような悩み、を提示しています。
「○○で困っていませんか?」「××したいですよね?」など、読者が困っていることや苦労していることを明確にします。
2:Aitation(読者の問題意識意をあおる)
導入部分は、せっかくサイトを訪れてくれた読者が記事を読み進めるかどうかを判断する大切な箇所です。ここで読者の心を掴めなければ、すぐに他のサイトに行ってしまいます。
「導入で読者の心がつかめないと読者が離れてしまう」ということをあおります。
ポイントは、読者に「このまま問題を放置していたらマズい」という場面を想像させることです。
3:Solution(解決策の提案)
持って生まれた才能? 違います。
膨大な回数の書く練習? そんな時間をかける必要はありません。
もっと短時間で上手に導入文が書けるようになる方法があります。
それは、コピーライティングの手法を用いることです。
DM(ダイレクトメール)などで用いられるでコピーライティングは、人に行動させることを目的とした文章で、読者に商品を購入する、サービスに申し込むといった行動をさせるために使われます。この手法をブロブの導入に応用して、読者に記事を読んでもらう、という行動を起こさせるのです。
「コピーライティングの手法」という解決策を提示し、「なぜコピーライティングの手法が良いのか?」といった理由や根拠を示します。
4:Narrow down(限定性、緊急性、特別性を与える)
読者の特別性について触れています。
ダイエット系の記事であれば「夏までに時間はありません」、お店の紹介系記事では「あまり知られていない今こそ行くべき」といった表現が使えます。
5:Action(行動させる)
最後に行動を促す文章をいれることで、具体的な行動に移ってもらうように誘導します。
QUESTの法則を使った書き方
QUESTの法則とは
QUESTの法則とは、アメリカのコピーライター、マイケル・フォーティン氏が提唱したのもで、以下の頭文字から来ています。
- Qualify = 宣言(約束)する、絞り込む
- Understand = 理解を示し共感を得る
- Educate = 教育する
- Stimulate = 刺激を与え興奮させる
- Transition = 行動を促す
QUESTの法則の特徴
自分の抱えている問題や悩み、要求がある程度はっきりしていて、その解決策を探している読者に向いている方法になります。
あらかじめ絞り込んだターゲットの問題をや悩みを解決しましょう、というところから始まります。
例えば、ダイエット系の記事の場合、
PASONAの法則が「いろんな種類のダイエットを試したけど痩せられなくて悩んでいますよね?」といった共感を求める方式なのに対し、
QUEST方の法則は「この記事に書かれていることを実践するだけで、2カ月で10kg痩せられます!」といった宣言(約束)をするライザップ方式です。
メルマガや、アフィリエイト系の記事など、何かを売り込む場合などに向いています。
- Qualify:ターゲットとなる読者の問題や悩みを解決すると「宣言」する。このパートで、読み手を特定し、問題を自覚させる。
- Understand:体験談などを交え自身が悩みを理解していることを伝え、読者から共感を得る。
- Educate:これから紹介したい記事が、どれだけ役に立つか説明(教育)するステップ。読者を教育するというよりは、信頼を得るパート。PASONAの法則のSOに相当。
- Stimulate:読者を刺激して、興奮してもらうステップ。記事を読んだ場合と読まなかった場合などの比較をしたりして、読者にどんなメリットがあるか想像してもらうことが大切。
- Transition:PASONAの法則のAに相当する部分で、具体的な行動を促すパート。
QUESTの法則の応用例
ブログの導入への応用例です。
1:Qualify(解決宣言)
お小遣いが足りないというサラリーマンをターゲットに、その悩みを解決できることを宣言します。
2:Understand(理解を示し共感を得る)
自分の実体験なども記載して、ターゲットの悩みを理解できることをアピールし、共感してもらうということがポイントになります。
3:Educate(教育し、信頼を得る)
そんな問題を解決できるのこれから紹介する○○という副業です。この副業は、1日10分から始められ1カ月程度で効果がでます。初期費用も必要なくリスクがないばかりか、短時間から始められるので時間がない忙しいサラリーマンにもぴったりです。
4:Stimulate(刺激を与える、興奮させる)
1日10分で毎月10万円の小遣いが増えたらどうでしょう?飲み会の回数を増やすことができます。ゴルフにも行けます。
副業がうまくいけば、本業にして会社を辞めて自由な時間を手に入れることができるかもしれません。
5:Transition(具体的な行動を示す)
競争相手が少ない今がチャンスです。早めに決断できる人だけがチャンスをつかむことができるのです。それでは、さっそく詳細を見てみましょう。
ここでは、行動を促す文章を入れることがポイントです。
ただ、PASONAの法則のNのように、限定性や緊急性を盛り込むことで、より行動に移りやすくすることもできますので、文章の流れや内容次第では、入れ込むことも検討してみて下さい。
AIDMAの法則を使った書き方
AIDMAの法則とは
AIDMAの法則とは、アメリカの販売・広告の実務書の著作者であるサミュエル・ローランド・ホールが、広告宣伝委対する消費者の心理プロセスを示した略語である※。
※Wikipedia「AIDMA」の頁参照
- Attention = 注意、注目を集める
- Interest = 関心、興味を引き出す
- Desire = 欲求を引き出す
- Memory = 記憶してもらう
- Action = 行動させる
AIDMAの法則の特徴とは
QUESTの法則と似ていますが、一番大きな違いは、とにかく最初に注意、注目を集めて、それを膨らませるといった点です。
QUESTの法則では、あらかじめターゲットを絞っていましたが、AIDMAの法則では、不特定多数のターゲットに対して興味を持ってもらいたい場合などに使えます。
- Attention:いかに注目を引くか、知ってもらうかといった部分。インパクトのある言葉を使うことがポイント。
- Interest:内容を膨らませることで、食いついてくれた読者の興味・関心を引き出す。
- Desire:記事のメリットを説明し、価値に共感してもらう。
- Memory:記憶してもらう。読者の記憶に残りやすいような補足情報を付け足す。
- Action:行動させる
また、AIDMAの法則は、それぞれのプロセスを以下の3つの段階に分けることができます。
- 認知段階:Attention。初めに商品やサービスに対して注意を払うようになる段階
- 感情段階:Interest, Desire, Memory。興味や関心を抱き、欲求し、記憶する段階。
- 行動段階:Action。最終的に行動を起こす段階
認知段階で知ってもらって、感情段階で興味、関心を引き出し行動への動機づけを行い、行動段階で実際に行動してもらうというプロセスです。
AIDMAの法則の応用例
ブログの導入への応用例です。
1:Attention(注意、注目を集める)
注意を引くためには、好奇心を掻き立てることがポイントです。人は流行や新しい情報に敏感なので、最新情報、新発見、意外なこと、といったトピックや、自分の利益になるようなお得な情報などが注目を集めるために有効です。
単語としては、「簡単」「新」「お得」「無料」「セール」「保証」などがあります。具体的な数値を入れることができればこれも有効です。
2:Interest(興味や関心を引き出す)
人は自分に関係していることに興味があります。
「自分もできるかも」「自分に関係あるかも」と思わせることができたら、「これは自分のための情報だ」と、興味を持って読み進めてもらうことができます。
3:Desire(欲求を引き出す)
方法を提示し、実施後のメリットのイメージを想像してもらうようにします。
4:Memory(記憶)
記憶では、お得な情報の追加や、データの裏付け、など補足情報を記載して、読者の記憶に残りやすいようにします。
5:Action(行動する)
行動を促す文章を加えます。
こちらもQUEST法と同様に、「期間限定」「○○だけ」のように希少性や特別感を盛り込んだ方が行動に移りやすくなるので、取り入れる検討をしてみて下さい。
まとめ
コピーライティングのセールスレターで使われる3種の手法を、ブログの導入に取り入れる方法について紹介しました。
セールスレターの最も重要な「相手に行動してもらう」という点に着目し、これをブログの導入に取り入れることで「記事を読んでもらう」へ応用する、という方法です。
今回紹介した、PASONAの法則、QUESTの法則、AIDMAの法則は、いずれも、読者に興味を持たせること、信頼を得ること、行動させることという流れになっており、それぞれの手法は、主に出だしの部分に違いがあります。
- PASONAの法則:問題提起から始まる
- QUESTの法則:あなたの悩みを解決しましょうという宣言から始まる
- AIDMAの法則:特徴をアピールするところから始まる
紹介した特徴をもとに、記事のジャンルや内容によって、どの手法を用いるか選択してください。
元々、導入文のような場所で使うための法則ではありませんので、全ての法則の項目に必ずしも忠実に従う必要はありません。
本当に法則に従って文章を書こうとすると、とても導入で収まるような文字数にならなくなってしまいます。
文章に違和感のない範囲で、自分でアレンジしながら取り入れられる部分だけ取り入れてみて下さい。