料理で脳を鍛えられる!?料理を作ることはメリットだらけ

毎日のように料理をしていると、やる気が出ない、面倒くさいと感じる時もありますよね?

しかし、「料理を作るという作業はメリットだらけ」とわかったらどうでしょう?

料理をしようという気になりませんか?

今回は、料理を作ることのメリット、その効果を最大限引き出す方法について紹介します。

「料理を作ること」のメリット

料理で脳を鍛えることができる

なんと、料理が脳トレになるというデータがあるのです。

東北大学で行った料理と脳の活動に関する研究によると、「料理のメニューを考える」「食材を切る」「盛り付ける」などの料理の一連のプロセスにおいて、左右の大脳半球の前頭連合野が活性化するといった結果が得られています。

「人が他の動物と違うのは前頭前野を持っているからだ」と言われるくらい、前頭前野は脳の中でも重要な器官であり、コミュニケーションや創造力、情操、抑制力などを処理します。
また、意思や理解、記憶、言語なども処理すると考えられている器官です。

大人だけでなく、親がお手本を見せながら子供が料理するといった親子で料理する場合でも、子供の脳の前頭連合野が活性化していることが確認されました。

なんと、料理をすることで、脳が鍛えられ次のような効果が期待できるのです。

  • 大人:コミュニケーションや創造力など社会生活に必要な能力の向上
  • 子供:情緒の安定化

また、同じく東北大学が実施した高齢者を対象とした別の料理に関する実験では、料理を習慣として取り入れることで、前頭前野機能や認知機能が向上するといった結果が得られており、料理の習慣により脳が若返ることも実証されています。

参照 大阪ガス「料理で脳が活性化

脳トレ本などが数多く出版されていますが、本を買わなくても、料理をすることで脳を鍛えることができるのです。

料理でマインドフルネス

マインドフルネスとは

マインドフルネスとは、「今、この瞬間に意識を集中させる」という考えを元にした瞑想法です。

マインドフルネスは、ストレスや不安、恐怖などを減らし、幸福感の増加や集中力の向上、創造性アップさせるなど、様々な効果が期待できると言われており、世界の経営者やトップアスリート、大手企業などが積極的に導入しています。

マインドフルネスは、特別にマインドフルネスのための時間を設けなくても、日常の様々なシーンで実施することができ、その一つが料理です。

料理でマインドフルネス

気持ちが沈んでいたりイライラしている時に、料理をしたらスッキリした、という経験はありませんか?

料理はマインドフルネスを行うのに適した作業なので、無意識に料理をしながらマインドフルネスを実践していたのかもしれません。

ただ、無意識に行っていたのでは、マインドフルネスの効果が十分に得られないこともありもったいないです。料理中に少し意識しながら行うだけで、マインドフルネスの効果を高めることができます。

料理をしながらのマインドフルネスのコツは、次の二つです。

  • 料理だけに集中できる環境を作る
  • 雑念が浮かんできたら、無理に雑念を追い払おうとせず、雑念が浮かんでいることを受け入れる

マインドフルネスは「今に集中する」ことなので、料理だけに集中できる環境が重要です。テレビや動画を見ながらの作業や、洗濯などの別の作業と並行して行うことは、料理に集中することを妨げてしまうので、料理だけを行うようにしましょう。

また、今に集中しようとすればするほど、雑念が雑念が浮かんできてしまいます。

雑念が浮かんだ時に「うまくマインドフルネスができていない」と無理に雑念を追い払おうとすると、逆に次々といろんなことが思い浮かんでしまったり、集中できない自分に落ち込んでしまうといったことになりかねません。

マインドフルネスは、本質的には「料理に集中する」ではなく、「今に集中すること」なので、雑念を無理に追い払おうとせず、雑念が浮かんでいるという今の自分に気づき、ありのままに観察することが大切です。

マインドフルネスで料理に意識を集中することができれば、上述のマインドフルネスとしての効果だけでなく、調理の効率化、時間の短縮、料理の上達などにもつながります。

料理をしながらマインドフルネスをすることは多くのメリットがあるので、是非実践してみて下さい。

人のために料理を作り自信をつける

家族がいる家庭の主婦などは、忙しくて時間がない時に「なんで私が毎日料理を作らなくてはいけないの?」「自分一人だったら、スーパーでお惣菜買って済ませるのに」と思ってしまうこともあるでしょう。

実際「作り置きレシピ」「時短料理」などの時間がかからない簡単なレシピに人気が集まっています。

しかし、そんな忙しい時こそ「家族のために料理を作る」といった、人のために時間を使うことで、心に余裕ができ自信を持つことができるのです。

ペンシルベニア大学の研究によると、時間に追われているプレッシャーを軽減するための実験の中で、誰かの手助けをした人は、自分のために時間を使った人より、自己評価が高かったという結果が得られています。

その結果、自分がやらなくてはいけない作業に対する受け止め方が変わり、以前より「大変そうだな」「できるかな」などと感じず、対処できる自信が持てるようになり、時間に追われる感覚も和らいでいったのです。

忙しい時ほど外食やお弁当などで済ませてしまいがちですが、料理を作るということにチャレンジしてみましょう。

料理を自炊することのメリット

もちろん「料理をするという作業」のメリットだけでなく、「自炊した料理」自体にもメリットはあります。

自己管理できる

外食は、来てくれたお客さんリピーターになってもらいたいので、お客さんの印象に残るようにインパクトの強い、濃い味付けになりがちです。そのため、どうしても塩分や糖分が料理に多く含まれており、過剰摂取になってしまいます。

また、外食では、添加物や化学調味料が多く含まれ、食材の産地も国産でないことも多々あります。自炊では食材の産地や添加物の有無を気にする人でも、外食になると気にしない人も多く、健康面から考えても良いとは言えません。

自分で料理を作ることは、食材選びから栄養バランスなども自分で考えられ健康的にすることができます。

また、「自分のために良い食材を選ぶ、自分が食べたいものを食べる」のように、自分のために料理をすることは、『自分は大切である』と認識することにもなり、自己管理にもなるのです。

経済的

自分で料理をした方が、外食するよりも安く済ませることができます。

自炊の場合は、多品目を作ろうとすると割高になってしまう可能性もありますが、大量に作って作り置きなどを活用すれば、費用は押さえることができます。

経済面でも自炊はお得です。

まとめ

  • 料理で脳を鍛えることができる
  • 料理をしながらマインドフルネスを行うことができる
  • 人のために料理をつくることで、時間の余裕や自信が生まれる
  • 自己管理や経済的メリットがある

料理をすることに、これだけ多くのメリットがあるので、外食が中心の方も、是非自分で料理を作る習慣をつけることをお勧めします。

ポイントとしては、ただ適当に料理を作っていてもその効果は十分に得られないので、料理を作ることで得られるメリットを意識しながら実施しましょう。