こんにちは、リベルタです!
「人生はまるでゲーム(RPG)ではないか」
このように考えたことがある人も沢山いると思います。
私もその中の一人で、「人生はゲーム(RPG)に似ている」と考え、「ゲームと考えれば人生もっと楽しめるんじゃないか」と思いました。
このブログも、RPGの定番である「ドラクエ」の冒険の書のように、自分の学んだこと、活動などを記録するためのツールにしようと思い、始めたという経緯があります。
さて、私のように「人生ゲーム化」を考えるにあたりにうってつけ本があります。
「人生ドラクエ化マニュアル」です。
ドンピシャなタイトルですね。
私も早い段階からこの本の存在には気づいていたのですが、せっかく「人生をゲーム(RPG)として考える」というアイディアを思いついたのに、『本を読んだら本の内容に思考が引っ張られてしまう』と思い、自分の中である程度人生ゲーム化の設定を練り上げるまで読まないことにしていました。
しかし、ようやく自分の考えがそれなりにまとまってきたので、今更ですが「人生ドラクエ化マニュアル」を読んでみましたので、紹介します。
この本は、タイトルからすると「RPGが好き」「ドラクエのファン」という人向けの本のように感じますが、「人生がつまらない」「もっとわくわくしたい」という人にもお勧めです。
人生ドラクエ化マニュアルとは
著者のJUNZOさんが書いている、自己啓発系のジャンルの本で、「人生をゲーム化することで、ドラクエをやっている時のように人生も楽しむことができる」といった趣旨で、ゲーム化のために必要な要素、具体例などが分かりやすく説明されています。
著者自らゲーム化することを実践
この本を執筆するに至るいきさつが興味深く、簡単にまとめると次のようになります。
趣味のテレビゲームが講じてエニックスに就職したのち「ゲームとは何か?」という課題に対応しているうちに、「ゲームに必要な要素」を見出し、人生も含めて何にでも当てはめられることに気づいてしまう。
そして、「人様のテレビゲームを作っている場合じゃない! 自分の人生をゲーム化するほうが先決だ!」と辞表を出し、自ら人生ゲーム化を実践し、ゲーム化の目標の一つとして「人生ゲーム化理論を本として出版する!」
要は、「自分で考え出したゲーム化理論を実際に実践している」ということです。
偉人や成功者の例を引き合いに出すだけでなく、著者自身の様々な経験をベースに具体例が書かれているため、共感しやすく説得力を感じます。
ただ、全体的に人生をポジティブに捉えるための方法が書かれていますが、人生をゲームに当てはめる際の限界、マイナス面にはあまり触れられていません。
後述しますが、マイナス面の解釈の仕方でこの本の評価が分かれると思います。
人生ゲーム化理論とは
ゲームを構成している三大要素
人生をゲーム化する設定を思いついてもうまくいかないのは、ゲームの構成要素を複雑に考えすぎていることが原因の一つと考えられます。
例えば、ドラクエであれば、レベルシステムや武器防具、仲間、アイテム、魔法……など細かく挙げればキリがありません。
スーパーマリオだと、敵、難しいステージ、コイン、スターやフラワーなどの強化アイテムとなります。
一見すると二つのゲームの構成要素は全然違います。
そのため、特定のゲームをモチーフにしてゲーム化を考えたりしますが、「ゲームとして本当に重要な要素は何か」ということが曖昧なままだと、細かいことにこだわってしまいゲーム化を挫折してしまいます。
しかし、この本では、多くのゲームに共通し、ゲーム化に本当に必要なことが、非常にシンプルにまとめられています。
- 目的
- 敵
- ルール
確かに、例で挙げたどちらのゲームにも共通しています。
すなわち、ゲームとして重要な要素であるということです。
そして、本の中では、これらのゲームに必要な三大要素を踏まえて、ゲームを次のように定義しています。
「目的を達成するために」、「ルールに沿った」、「敵との楽しい闘い」
人生ゲーム化理論
上述のゲームを構成する要素を当てはめれば、「どんなことでもゲーム化することができる」という着想が、この本の元になっています。
この着想のポイントは、たった3つの要素だけで良い、ということだと思います。
これが10個も20個もあったら、やってみようとはならないですよね?
いくら素晴らしい理論でも、複雑すぎると面倒と感じたり、自分にはできないと思ってしまいます。
その点、3つだけなら気軽に試せます。
しかも、「目的」「ルール」「敵」の3つしかないゲームの構成要素ですが、目的に対してどのような方法(ルール)で挑戦するか決めたら、自然と障害(敵)は決まってきます。
実質2つの要素を設定するだけで良いのです。
人生をゲーム化するメリットは
なぜこんなにも多くの人がゲームをするのでしょうか?
当然、「楽しい」「わくわくする」からですよね。
つまらないのにゲームをするという人はほとんどいないと思います。
そのため、人生をゲーム化する事ができれば、人生をゲームと同様に「楽しいもの」「わくわくするもの」とプラスに捉えることができるようになるのです。
- 苦痛としてしか捉えられなかったもの全てが、人生を面白くしてくれるもの、という捉え方に反転する
⇒毎日が楽しくてたまらないものになる - 何かをするたびに経験値が上がっていく喜びを感じることができるようになる
⇒新しい行動を起こすことがとても楽しみなる
例えば、会社での仕事を、つまらない作業としてこなしているだけでは得られるものはありません。
しかし、仕事を敵と考えると、作業をこなすことが自分の経験値となりレベルアップにつながると、前向きに捉えることができるようになるのです。
この本には、上記の例の他にも、ゲーム化するメリットやゲーム化の考え方など、参考にできる内容が詰まっています。
人生をゲーム化するのに大切な考え方
ゲーム化に必要な要素は3つ(実質2つ)と言いましたが、その要素を取り入れただけではゲームと同じように感じられない、という人もいると思います。
その要因のひとつに、現実とゲームの相違点があります。
また、人生をゲームとして考えられたとしても、ゲーム化をマイナスに考えてしまうと、ゲームはゲームでも俗にいうクソゲーとなってしまいます。
上記の二つの考え方には共通点があり、どちらも物事をネガティブに捉えているということです。
人生のゲーム化が「うまく行かない」「プラスに作用しない」というのはこの考え方が原因であるケースが多いと思います。
ゲーム化で人生をポジティブにできるかどうかの分かれ道は、ゲーム化した際のプラス面に着目できるかどうかです。
本の中でも、人生ゲーム化にあたっては「発想の転換」「闘いを楽しむ姿勢」が必要だと強調されています。
そのため、「人生をゲーム化すれば物事がポジティブに捉えられる」と考えるのではなく、「物事をポジティブに捉えるためにゲーム化の設定を活用する」と考えたほうがうまくいくと思います。
物事を前向きにとらえる姿勢が最も大切なのです。
おわりに
私が小さい頃は、ドラクエの新作が発売されるのを待ちきれなかったことを覚えています。それほどゲームというのはワクワクする楽しい物でした。
「人生ドラクエ化マニュアル」では、そんなゲームの「楽しい」、「ワクワク」するというポジティブな感情を現実に取り入れるためのポイントやノウハウが解説されています。
人生がつまらない、RPGやゲームが好きという人は、騙されたと思って是非一度手に取ってみて下さい。